『 商い話 』カテゴリーの投稿一覧

No.177_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部1月例会~

集団での合意形成について考える
~とちぎ同友会の戦略会議を素材とした座談会~

2025年1月25日、小山城南市民公交流センター「ゆめまち」で県南支部1月例会が開催された。テーマは「集団での合意形成について考える~とちぎ同友会の「戦略会議」を素材とした座談会~」。

この例会開催前に行われた有志による「戦略会議」(今後の栃木全体の活動を考える2日間の宿泊研修)の報告を主題材とする例会計画であったが、その会議に参加しそこでの意思決定プロセスに大いなる可能性を感じた県南支部長 山嵜氏が「これ(集団での合意形成)を県南支部でも実践したい!」として、企画されたのが今回の例会。

最初に戦略会議の報告が行われた、次の様な内容である。

『会議は、同友会活動のキーワード「理念」についての検証から始まり、行動、実践の重要さの確認、それを進めるための構造(戦略と成果・運・評価・資源)の分析へと展開。この土台を基に今後の活動を「経営の畑を耕し、種をまき、根をはる1年」と想定した上で、何をすべきか?何ができるか!を議論。構成は講義、ワークが巧みに加えられたもの。高レベル、多種多量の情報量であったが、不思議と頭は活性化され、アイデアが飛び交い、途中苦悩もあったが、最終的には納得の結果が完成。非常に有意義な時間であった。成功の要因はこの会議の運営(準備、展開スキーム)の秀逸さであったと考える。』

以上の報告を聞いた例会参加者は山嵜氏の報告の熱量に感動し、そこから推察された戦略会議参加者の熱い議論に感服をした。

この報告の後に1月例会の企画趣旨説明「こんな活動を県南支部メンバーにも体験してもらいたい!」が発せられた、参加者のボルテージは「推して知るべし」である。

先ずは報告を聞いての感想・意見が参加者全員からなされた。「なぜ理念なのかを考えた」「同友会の理念を再検証し、それを活動の軸とすべき」「理念と実践そのバランスが肝」等の理念についてのもの、「集団での合意形成は会社経営には必須、しかし難解であり、常に課題である」「戦略会議での合意形成スキームは大いに参考になった」「合意形成には分析も重要であるが、具体的日常の活動の方がより重要ではないか」等の集団合意形成についてのもの、出された感想は自然と問題提起となり、グループ討議へと発展、気付けば終了時間という結果であった。

集団合意形成の手法を学び、その実践を体験し、結果として今後の同友会活動の在り方も考えられた、収穫の多い1月例会であった。

[文]コンサルティング・ライフプランナー
福田忠文

No.177_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~県央支部1月例会~

自社の「か・だ・い」や人路かんがえていること
“聞こう”・“語ろう”・“観よう”

2025年1月14日、宇都宮市中央市民活動センター 405号室にて、1月の県央支部例会の茶話会が開催されました。

参加者は6名。臼井支部長の司会進行のもと、昨年の振り返りと2025年の目標や抱負について語り合いました。当初予定していた2024年のフォーラム振り返りから発展し、各会員が率直に課題や決意を共有する場となりました。

参加者の主な報告内容

例会では、会員が昨年の反省点や今年の目標について発表しました。その中で共通して見られたのは「組織力の強化」と「経営者自身の成長」への意欲です。

  • 社員と親族の関係性の調整など、組織内での課題に取り組みながら、「会社全体で一致団結し成長を目指したい」という声がありました。
  • 減収減益や競合増加の中での新規分野への設備投資を報告する会員もおり、競争環境に対処しつつ、社員の意見が活発に出る環境づくりを進める必要性が語られました。
  • 昨年に「動的安定」を目指す経営方針を掲げ、社員とビジョンを共有する取り組みが進められ、提案型の仕事を推進する重要性についても認識を深める機会があったと。さらに、会社の成長には経営者自身の成長が欠かせないと認識し、同友会の活動への積極的な参加を通じて自己成長を感じる場面が多かったとの意見が挙げられました。
  • 業務効率化やDX化への取り組みについても言及があり、課題を感じつつも継続して挑戦していく意気込みが示されました。

例会を通じた学びと締めの言葉

例会全体を通じ、参加者が抱える課題に対して真摯な意見交換が行われました。不安や危機感の中でも、各会員が前向きに課題に取り組み、他の会員のアドバイスを積極的に取り入れようとする姿勢が見られました。

最後に片平副支部長が、「現在の環境は外部環境の変化が激しい時代で不安を感じることがあるが、だからこそ、同友会で学びを深め、経営に活かしていこう。例会参加者を増やし、同友会をさらに活性化させよう」と語り、例会を締めくくりました。

[文]サイトウ行政書士事務所
代表 齋藤丈威

No.176_目次

発行日:2025年 1月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:https://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

No.176_News Topic:新しい年を迎えての抱負

News Topic 01 新しい年を迎えての抱負

小岩圭一氏 写真

2025年の幕は昨年と異なり静かに開けたように感じます。

しかし、世界に目を向けるとウクライナや中東は全面戦争の危険がくすぶり、アジア太平洋でも緊張が高まっています。地球規模での気候変動や災害・事故の多発、トランプ政権の返り咲きをはじめとする自国第一主義への傾倒等、今後の世界秩序や経済の動向が注視されます。

国内では、少数与党による政治の混乱や、円安・エネルギー価格の上昇による物価高が続いています。また、今年は戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代の全員が75歳以上を迎える年となり、労働人口の減少に伴う賃上げや生成AIの活用等が叫ばれています。

どうやら今年も我々は多くの予想だにしない外部環境に遭遇し、翻弄されそうです。

企業はあらゆる外部環境を乗り越え、市場で競合他社との競争に勝ち続け、成⻑していかないと潰れてしまいます。

しかし残念ながら、売り上げや利益はその時々の外部環境の影響を受けるとともに、やっとの思いで考えた新サービスや新商品は、簡単に競合他社にまねをされたり、価格競争に陥ったりと思ったような成果を上げられなくなるのが普通です。そして成果が悪いと、責任転嫁や他者批判等の内向きの姿勢となり、対立から自分たちの成長機会さえも奪ってしまいます。

では、これらを乗り越え、成長し続けるためにはどうすればよいのでしょうか?

その答えは競争力を持つことだと思います。そしてその競争力は組織が持っている力だと私は思います。

互いに関わりあい、認めあい、学びあい、支えあいが出来ることで強くなった組織の⼒は簡単にまねをすることができず、変化の激しい外部環境にも柔軟に対応し、うまく乗り越え、将来の成長機会を確かなものとします。

我々、栃木県中小企業家同友会は、この組織の力を高めるヒントが沢山転がっていたり、失敗しながら疑似体験できる場所です。

団塊の世代から若手まで、多種多様の業種業態から、経営者や個人事業主、社員等のあらゆる立場の人が集まり、主体的な学びあいと高めあいがおきています。立場や年齢、役職等を超えた対等な人間同士ですから時には軋轢や衝突も生じます。

しかし、振り返ると、組織として確実に成長し、組織の成長が個人の成長に結びついている姿があります。このことは、ごく自然と自社への持ち帰りと落とし込みにつながり、結果として得られた自社の成長は家族、地域社会などあらゆる組織や人間集団へ良い影響をもたらすに違いありません。

「関わり合い、認め合い、学び合い、支え合い」を我々の強みとし、会員が一人残らずどんな外部環境の変化が起ころうともしっかりと乗り切り、成長できる一年になるよう、率先して活動していく所存です。

何卒本年も会の運営にご協力を賜りますよう、よろしくお願いします。

[文]栃木県中小企業家同友会
副代表理事 小岩圭一

No.176_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部12月例会~

「経営フォーラムについて語らう夕べ」

2024年12月18日(水)小山市の「ゆめまち」会場にて県南支部例会が開催された。

テーマは「経営フォーラムについて語らう夕べ」。先月11月に開催された栃木県中小家同友会経営フォーラムを題材に、県南支部メンバーで座談会を通してフォーラムを深堀りし味わいつくそうという企画である。

一か月近い時間の経過もあるので冒頭にフォーラムと同内容のワークシートを配布(フォーラムは「経営報告」と「自社を言語化するワーク」の2本立て構造)し、報告内容をまとめたパワーポイントでざっと振り返り記憶を呼び覚ましてから座談会へと入った。

まず出たのは「全社員が笑顔で出演する自社紹介映画が実に見事だった」という感想。「全員参加型経営の見える化だと思う」、「そこまで社員を巻き込む過程をより詳しく知りたい」といった感想が続いた。

他には「人口減少社会では報告者のように戦略的縮小を考える時代だ」といった感想もでた。

自社を言語化するワークについては「いきなりで自社を言語化するワークシートを書くのはなかなか難しい筈」、「それでもほとんどの参加者がすらすらとかけたのはさすが同友会だと思った」、「経営指針をつくる会を受講していたので言語化ができていた」、「自社を言語化できている事はとても大切だ」という感想がでた。

面白かったのはこの流れに対する異論で「スラスラとかけるのは型にはまっている証拠かも? 柔軟でいるためには悩むくらいがちょうどいいのでは?」という意見。それに対しさらに「しかし自らを知らなければ変化すること自体もできないのでは?」という意見が続いた。このやりとりへの私の考えになるが、一見矛盾しているこの視点の双方を自分の中に両立する感覚が大切だと感じた。

ここまで目まぐるしく変化する外部環境下での現代経営では自らを変化適応させる事が必須であり「生き残るのは強いものではなく変化に適応するものだ」という言葉を思い出した。

さらに、しかし、このやりとりは同友会で学んでいく中では実は何度となく聞いてきたことでもある。だが今回のフォーラムと、その深堀例会のこのやりとりという新たな機会の中で改めて新鮮さを伴う気づきがあり、再発見があり、理解が深まっていく感覚があった。

フォーラム報告者の五十嵐久仁子氏は『「変える」を「続けていく」』と語っていた。県南支部でのこのやりとりを経てそのためには『「学ぶ」を「続けていく」』ことも大切な要素だと思う。引き続き同友会の中で学び続けていきたいと感じた。

[文]タカマチ産業株式会社
代表取締役 山嵜俊也

栃木県中小企業家同友会

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