Posted on 2025年3月31日(月) 11:00
News Topic 01 栃木のNEWS
~4月県例会(in 県南支部)をやります!~
栃木県中小企業家同友会会員の皆様
いつも会運営へのご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございます。
朗報があります! 2025年度にはついに「県例会」が復活します。その先陣を、我が県南支部が担当させていただくこととなりました。この場を借りてよろしくお願い申し上げます。
初回らしいテーマを意識し、同友会理念を出発点とした企画を用意致しました。皆さまは同友会の三つある理念の一つ、「三つの目的」のうち二番目の「良い経営者をめざす」をご存じでしょうか?
先日3月の県南支部総会で支部会員に参加目的を尋ねたところ多くの方が「良い経営者になるために学びに来ている」と答え理念との一致が確認されました。しかしながら「具体的に何を学べば良い経営者になれるのか」はまだ明確ではありません。
そこで第一回県例会では『「良い経営者には何が必要?」~求められる知識や能力は何だろう~』をテーマに掲げ深堀りしてみます。
皆様の多様な知見を活かし、互いに意見から学び合う、同友会らしい例会を目指します。
開催地は小山市です。全県からのご参加を心よりお待ちしております!
[文]タカマチ産業株式会社 代表取締役
県南支部長 山嵜俊也
Posted on 2025年3月31日(月) 10:00
News Topic 02 全国のNEWS
~第55回中小企業問題全国研究集会 in 愛媛~
参加して得られた学び
2025年2月6日・7日に、愛媛にて第55回 中小企業問題全国研究集会 in 愛媛(以下、「全研in 愛媛」)が開催され、1173名が参加した。
実行委員長 渡部伸哉氏((有)三和興産 代表取締役)からは、「全研in 愛媛では、『労使見解』50年の歴史の中で学び実践してきた先輩方と歴史に思いをはせ、私たち一人ひとりが『生きるとはどういうことなのか』を見つめ直し、未来のために自分自身が変わるきっかけの場にしたい」「さまざまなことが目まぐるしく変化する時代だからこそ、次なる50年を創り上げていくため、多くの学びとつながりをつくっていきましょう」と挨拶された。
1日目は全部で14の分科会が開催され、私は第6分科会に参加し、「誰もが最後まで“ごきげんな”社会をつくる~高齢化先進県だからこそ生み出された、しまねの仕事づくり~」と題した野津積氏(モルツウェル(株)代表取締役/島根同友会代表理事)の報告を伺った。
野津氏は、島根県の人口が93万人から30年で63万人に減り、2040年にはわが国の労働市場において1100万人が供給不足となり、採用コストに耐えられない会社は生き残れない、と鋭く指摘。
その上で、野津氏の社長としての時間の60%を人材採用に費やし、年間1000人の学生に「何のために経営をしているか」を伝え、15年で35名の新卒採用を行っている。
さらに、介護施設向け調理済み食材の製造・販売を行う同社では、介護施設厨房のDX化と指導員の役割を果たす社員の共育により、引き籠りであった人材にスポットワーカーとしてはたらける環境を提供しているとのことであった。
2日目の特別講演では「地域と人をつなぎ、次世代に心の豊かさを残す ~ポテンシャルが潜む地方で挑み続ける経営者(元日本代表監督)~」と題し、岡田武史氏((株)今治.夢スポーツ 代表取締役)が講演をされた。
岡田氏はこれからの未来を「どこにもデータはない現実」と表現し、エラー&ランを繰り返し、試行錯誤でつみ上げて現実をつくること、ミスをおそれず相手をおそれず、楽しんでプレーする必要性を話された。
お二人のお話から、高齢化が進み若者が減っていくこれからの社会において、われわれ中小企業経営者が意識すべきことと持つべき経営姿勢とは何かを考える機会となった。
今回の学びを、自社と栃木同友会の今後を考える際に活かしていきたい。
[文](株)ウィステリアコンパス 代表取締役
栃木同友会代表理事 斎藤秀樹
Posted on 2025年3月31日(月) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~県南支部2月例会~
2025年2月19日(木)小山市の「ゆめまち」会場にて県南支部例会が開催された。今回のテーマは「服屋さんの社長たちは何をみているか」である。
同友会 専務理事でもある(株)共立 石網知進代表による独自資料による報告を頂いた。参加者は16名(*今回は県南支部メンバー以外にも多数の参加あり)。
服屋さんとは…現在国内でアパレル業界を引っ張る、売上上位3社(ユニクロ・しまむら・西松屋)の話。同じ業界に居ながら三者三様であり、その比較を掘り下げて頂いた。
「西松屋=赤ちゃん・子供服販売に特化 低価格帯路線。」、「しまむら=顧客重視・最先端流通システムの導入 国内展開。」、「ユニクロ=服・常識・世界を変える経営 グローバルなブランド展開。」話しの中で、トップの考えである「経営理念」が全く違い、「経営手法」の違いにも説明を頂いた。皆様も3社の店舗内を見て頂くと、明らかな違い・独自性を感じると思う。
氏は報告の中で、経営者とは誰かに言われて行動を起こすのではなく、自分の頭で真剣に考え「経営理念」を従業員と分かち合い邁進することの大切さを言いたかったのではないか…。自分は「何が好きで何が嫌いか」「何が得意で何が不得意か」そして何ができるか…。改めて自分を見つめ直す良い機会を頂いた。
結びに、氏は今回資料作成にあたり、chatGPT(AI)の活用は便利であり、今後使いこなしていきたいの一言が印象に残った。
[文](株)リヴェール東洋 代表取締役
村澤英明
Posted on 2025年3月31日(月) 08:00
News Topic 04 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部2月例会~
知るほど役立つ、全国大会をどのように活用するのか?
~人をいかす経営全国交流会・中小企業問題全国研究集会参加報告~
2025年2月17日(月)、板屋ビルヂング2階にて鹿沼・日光支部2月例会が開催された。
今回の例会はトカール労務サポートの齊藤加居氏(社会保険労務士)と(株)ウィステリアコンパスの斎藤秀樹氏(税理士)に「人をいかす経営全国交流会 in 長崎」「中小企業問題全国研究集会 in 愛媛」に参加してどのような事を学んだかを報告してもらった。
斎藤秀樹氏の報告は「みなさんは変態ですか?」の一言から始まった。これは自身が参加した分科会の野津積氏(モルツウェル(株)代表取締役/島根同友会 代表理事)の報告の冒頭にこの投げかけがあったとのことであった。
2024年問題・超人材不足の世の中を迎えるに当たり若者を採用するには大前提として会社の存在が知られていること、若者に選ばれる前に地域で選ばれること、親御さんに選ばれることが重要。
そのために社長は、①変態になる(没入する)②外に出る ③愛を持って若者を受け入れ、そして社長がやりたいことを発想して言葉で伝え行動すること必要であると話があった。
齊藤加居氏の報告はまず全国大会の2日間のスケジュールや開催地への移動手段、宿泊先の手配など基本的な事の話があり、合わせて「人をいかす経営全国交流会 in 長崎」では他の大会と違い分科会に分かれず1つのテーマに対して1会場で開催されその中でクループ討論が行われたと説明があった。
続いて「中小企業問題全国研究集会 in 愛媛」での岡田武史氏((株)今治.夢スポーツ 代表取締役会長)の特別講演の話があり、最後に参加した2日間の報告やグループ討議でのキーワードが示された。
その中で「Rice(自利)→ Like → Light(利他)」企業経営で地域を照らすと地域社会の課題を自社の課題として取り組むの2点が特に心に残った。
今回の例会は全国大会での報告や講演の内容だけではなく、初めて参加する時に迷わないで済むような話もして頂いた。
「今後全国大会に参加してみたい」との声も出たので「鹿沼・日光支部キャラバン」を組んで多くのメンバーで参加出来たら良いなと思いました。
[文]株式会社コメノイ 代表取締役
浅野敏一
Posted on 2025年3月31日(月) 07:00
News Topic 05 全国のNEWS
~ダイバーシティ委員会報告~
「多様な人材を競争優位の源泉として活かしていく経営」
これから活動を再開する「ダイバーシティ委員会」から投稿させていただきます。
1.マイノリティとは
「社会的少数者」のことですが、その社会の力関係によって、少数者、少数派もしくは弱者の立場に属する者やその集団のことです。
ビジネスとの関係では、障害者やLGBT、外国人労働者などを含めた「弱者」のことを指しています。
2.ダイバーシティとは
「多様性」を意味する言葉で、人種や性別、宗教、価値観、障害といった様々な属性をもった人達が、組織の中で共存している状態のことです。
ビジネスとの関係では、この多様性を活かした組織づくりを行うことで、組織の成長や競争優位性を図ることです。
3.中小企業家同友会とマイノリティの問題
中同協の沿革をみると、1983年に「障害者問題委員会」が設置され、1984年に第1回障害者問題全国交流会 in 滋賀が開催されています。マイノリティの問題の出発点は障害者の雇用問題でした。その後の社会の変動の中で、ビジネスとの関係でマイノリティは障害者だけではなく外国人労働者や一部LGBTが議論されてきました。
そのような背景で、東京中小企業家同友会では「多様な働き方推進委員会」、神奈川県中小企業家同友会では「ダイバーシティ委員会」の名称でマイノリティの問題を検討しています。
4.栃木県中小企業家同友会のこれまでの経過
私が同友会に入会した2008年頃から、障害者問題委員会が少しずつ活動を開始していました。会員企業に社会福祉法人やNPO法人の参加がみられました。
その後、栃木県でもマイノリティの範囲を広げて、「障害者問題委員会」の名称を「ダイバーシティ委員会」に変更したようです。その後コロナ禍の時期に入り、具体的な活動は休止状態でした。
5.2025年度からの活動予定
- 委員会メンバーとの再活動のすり合わせ。
- マイノリティの対象を障害者に絞って、原点回避したい。
- 他県の活動を学びたい。
- 活動内容を会員に報告する意味でも、秋に勉強会を企画・実行したい。
- 障害者雇用に取り組んでいる企業(障害福祉サービス事業所)に入会を呼びかける。
以上のようなことで活動を再開しますのでご協力よろしくお願いいたします。
[文]認定NPO法人チャレンジド・コミュニティ 理事長
ダイバーシティ委員会 委員長 金井光一