Posted on 2024年9月30日(月) 10:00
News Topic 02 栃木のNEWS
~県央・県北支部合同9月例会~
独自性言語化ワークショップ
自社を「こ・と・ば」にする
9月17日、宇都宮市東コミュニティーセンターで、県央・県北支部の合同例会が行われた。今回の例会は、合同例会三回シリーズ企画の中の第二弾となる。
『自社を「こ・と・ば」にする』をテーマに、山形同友会山形支部SPラボの布施将英氏をファシリテーターとしてお招きした『独自性言語化ワークショップ』であった。
布施氏は、山形同友会で10数年活動されており、参加者の常習化と企画内容のマンネリ化を打破しようと取り組んでこられ、約4年前に山形支部の中で有志数名と「スマイルパートナー研究所/SPラボ」を開設され、同友会活動内容のテコ入れを目的に、内外部へ山形同友会の新たな魅力を発信している。
例会の約束事としては、①相手の意見を否定しない、②出す意見は建設的に、③出たアイデアに対しては承認の拍手で賞賛するであって、すべての参加者が他の人の目線を気にせず、様々なアイデアを存分に出し合える、まさに民主的な環境づくりの一環であると感じた。
例会の進め方は、基本的には二人一組がペアとなり、自身の強み・自社の強みを2、3分考えて書き出し、ペアとなった相手がその内容を見て、自身の可能性をことばで伝えてもらう。また今度は、逆の立場で相手に伝える。このようなワーク中心の進め方であった。
ここで必要と感じたことだが、相手には目的をもって話をする。= 対話が必要である。また、短時間で考えて書き出し、相手に伝えることが大切であり、その作業を繰り返すことによって、斬新的なアイデアが短い時間で生み出される。= 時流にのったブランド力の発信が大切である。
まさに、「知恵出して・汗かいて・価値を出す」ことを体験させていただいた。
第一弾の例会は、「インナーブランディング」の内容であったが、今回の例会は「アウターブランディング」的な要素が主であり、まさに参加者それぞれの会社を「こ・と・ば」で表現し、外部へ発信するための技を学ばせていただいた感がある。
例えてみると、『クレープ屋さんが新商品を開発しました。外側はパリッとした触感であり、鮮度が命です。』この商品のキャッチフレーズは?…
この商品は、爆発的に売れたとのことで、いかに外部へ心に響く発信が有効的なのか、その表れではないだろうか。
もっとも、外部へ発信の「こ・と・ば」のみではなく、その為には、社内での価値観の共有が必要であろう。言い方をかえると、社内での「インナーブランディング」がしっかりと描けていることが必要であると感じた。
今後、11月の第三弾の例会(2024年経営フォーラム)『自社の「か・だ・い」知っていますか?』につなげるための第二弾の例会であったが、考え方の凝り固まりを柔らかくしていただいたところで、第三弾・集大成の経営フォーラムへとつなげられる、非常に価値のある例会であった。
最後に、例会終了後に布施様と食事をさせていただき、「今後も県を超えて繋がりましょう!」との対話で終えた。
[文]U-TEC株式会社
臼井 進
Posted on 2024年9月30日(月) 09:00
News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼日光支部懇親会~
懐かしくも感じる新しい出会い
令和6年8月28日(水)夕方から、鹿沼市末広町にある軍鶏屋及び銀座にあるろ馬鹿で行われた鹿沼日光支部の懇親会に参加させていただきました。
私にとって、人口約9万という鹿沼市は、慣れ親しんだ地、いわゆるホームグラウンドです。ホームグラウンドという土壌の上に、支部の活動を通じて、自分が知っているようで知らなかったことを学ばせていただいたり、知っていても以前と変わっていたことを発見できたりと、毎回自分の中で、新しい鹿沼を発見できることが、大きな学びとなっております。
またその学びは、懇親会でも同様です。私たちは、社会人の基本として、初めて出会った人とのコミュニケーションの取り方は、相手との共通の話題を見つけ出し、その話題を広げることが重要であると学びます。
しかし、この場では、そのようなことを意識せずとも、初めて出会った方と名刺交換をしただけで、共通の知人が見つかったり、お互いの親がつながっていると驚きの展開があったりと、即座に共通の話題を見つけることができます。このように支部の懇親会を通じて、「顔が見える商売の重要性」を改めて認識することができました。
以上のように、活動や懇親会を通じて、懐かしくも感じる新しい出会いに感謝しています。そしてこれからも、多くの方に顔を覚えていただけるように、積極的に活動に参加させていただきたいと考えています。
[文]有限会社みらいヘルスデザイン
取締役社長 唐木成仁
Posted on 2024年9月30日(月) 08:00
News Topic 04 栃木のNEWS
~県南支部8月例会~
8月21日(水)『ゆめまち』にて県南支部8月例会を行った。
今期4回実施した例会の『振り返り』と、今後数か月の活動テーマを決める『計画立て』が今回のテーマ。
初の試みとして予定していたグループディベートは時間不足につき取止めとなった。
「振り返り」では今回も多数の有意義な意見がでた。反面「計画立て」は予定時間を大きく超過。
3回ぶんのテーマと担当者は決まったものの、会報執筆の割り当てがタイムアップで出来ず「進行に大いに課題あり」であった。
以下は8月支部会について企画・進行した私自身の視点からの反省と考察。および支部長として今後の運営方針についての表明である。
「振り返り」の様に、自由に意見をだしていくタイプの「拡散思考型の議論」は座談会文化が根付いている県南支部とは相性がよく今回も非常に多くの意見がでた。
「拡散思考」は「ホワイトボードの板書」と組み合わせることで、進行役の熟練や入念な準備がなくとも、盛り上がる議論になり易い事が経験的にわかってきた。
「板書による記憶の拡張効果」や「既出意見の可視化による連想効果」によるものと推察する。
このタイプの例会は進行役の負担が軽いので、今後は支部会員の皆様に持回りでの協力を依頼していきたい。
反対に「決定や結論をだす収束思考型の議論」には「入念な準備」や「リーダーシップ」が不可欠である。今回うまくいかなかった原因もここで、私が「決める」ことを放棄し「みんなで決めよう」に逃げたせいだと思う。
そもそも「民主的な運営」や「参加者の巻き込み」を意識するあまり「方針策定を大人数で考える」といったコンセプトに無理があったと反省。
今後はすでに頂いた意見をもとに私が支部長として方針をまとめ、支部幹事と調整しながら運営していく。
さらに今後は「中小企業家同友会ならではの経営」が学べるような例会づくりを図っていく。
「同友会らしさ」を私のことばで紡ぐと「人間尊重の経営姿勢と、社員の主体性を活かした強靭な経営体質の実現」だと思う。
この実現は容易いことではないが、それゆえにトライアル&エラーを実践中の同志会員による「事例報告」や「自社にあてはめて考えるような例会」で学び考える必要がある。
支部単体では難しいので、他支部との共催例会や、報告者招聘を組合せながら少しずつその機会を増やしていきたい。
県南会員の皆様には「他支部の例会」や「各種全国大会(同友会大型イベント)」に参加して頂きたい。同友会が目指す経営の奥深さが垣間見える筈である。
[文]タカマチ産業株式会社
代表取締役 山嵜俊也
Posted on 2024年8月31日(土) 11:00
News Topic 01 全国のNEWS
~中同協第56回定時総会 in 宮城~
親から子へのバトンタッチ
〜事業承継は一筋縄ではいかない〜
2024年7月4日~5日、「~創ろう豊かな未来を、育てよう 21世紀型企業を同友会運動の新しいステージへ~」をテーマに、仙台国際センターで開催された。参加人数は全国から約1100名、栃木より6名、大盛況であった。
わたしが参加した第2分科会は、「同友会の学びと実践で進化し続ける企業づくり~Go to the Next Stage~」、事業承継をテーマにしたものであった。新潟同友会の元代表理事、有希化学(株)の二代目である本間雅樹会長とご子息、三代目の本間英樹社長の親子二代の報告である。
化学工業薬品や洗浄剤の製造販売をてがける有機化学。今回が2度目の親子間での事業承継。わが社とは会社の規模がほぼ同じ、事業承継の状況も似ている。我が社にとって大変参考になった。
本間会長は、経営指針にもとづき経営をしてきた方。そんな会長も、社長になったばかりのころは、「俺が俺が」という態度だった。経営のことを学んでいくことで、しだいに社員の話に聞き耳をもてるようになり、経営指針もつくるようになり、社員5名の会社を、今の体制までのばしてきた。新潟の代表理事をつとめていたころ、工場を新らしくして、卸売だけではない自社製品も製造するメーカーベンダーにもなった。
現在、会社を引き継いだ現社長は、「継ぐ気なし、覚悟なしのボンボンむすこ」と自己を紹介した。が、そんなことはない。入社後にみずから同友会にはいり、新潟だけでなく他県の経営者にも知己をえて、大きく自分自身をかえていく。本間社長は部署ごとの縦わりにならないように「所属長会議」という横ぐしの機能を付け加えたり、新入社員に担当相談役をもうけることで社員同士のかかわりを深くするようにした。会長時代にはなかったしくみを数多くとりいれている。
じつは、本間会長はゴールデンウイーク明けに体調をくずされた。退院後おおよそ1週間で今回の報告にのぞんでいただいている。「会長が体調をくずし、入院した時にかんがえたことは?」という質問があがった。現社長は語った。「最悪の事態もかんがえた。会社に入って10年、会社のこと同友会のことを親子でずっと話し合ってきたから不安はほとんどなかった」
わたしは本間親子の話やグループ討論の中で、自分の会社の未来を思い浮かべていた。今回は良い「後継のあり方」の実例をみせてもらうことができた。自分の経営に直接つながるはなしを率直にきかせてもらえたこと。入会してかなりたつが、あらためて同友会の全国大会のおもしろさを実感することができた。
[文](株)シンデン
代表取締役 八木仁
Posted on 2024年8月31日(土) 10:00
News Topic 02 全国のNEWS
~中小企業家同友会全国協議会 第56期第1回幹事会~
中小企業家同友会全国協議会
第56期第1回幹事会に参加して
仙台国際センターにおいて2024年7月5日に開催された中同協総会終了直後の午後12時45分より、第1回幹事会が開催された。
幹事長 中山英敬氏((株)ヒューマンライフ)が座長となり、会長 広浜泰久氏((株)ヒロハマ)の開会挨拶、新任幹事・新任代表理事の自己紹介から幹事会は始まった。
幹事会の前半は用意された議題の説明や承認が行われた。議題は(1)新年度役員体制、(2)「総会議案に対する意見」の取り扱いについて、(3)会員増強・組織強化の取り組みについて、(4)全国行事・委員会活動などに関する報告、(5)能登半島地震支援金の第3次配分について、(6)報告事項であった。
幹事会の後半は中同協幹事に対する問題提起が行われ、広浜会長より「中同協幹事(代表理事)としての役割」がテーマとして投げかけられた。内容は(1)はじめに/同友会の立ち位置とは、(2)中同協幹事の役割、(3)同友会理念の体現、(4)同友会運動の推進/代表理事の役割チェックシートの説明が行われた。
その上でグループ討論が行われ、討論テーマは「①自己紹介、問題提起の感想。②問題提起を受けて、中同協幹事として、各同友会の役員・事務局としてどのように取り組んでいきますか。」が設定され、グループ討論が行われた。
グループ討論中でも触れられたが、「代表理事の役割チェックシート」には、①自社の企業づくり、②同友会のビジョン、目標の明確化、理事会の機能、③運動の有機的展開と外部との関係づくり、④組織づくりの展望、会員増強の計画化、⑤事務局の育成、理念・目標の共有が掲げられている。
今年度から代表理事を拝命した私としては、このチェックシートが現時点でどこまでできているかを再点検し、これから自社と栃木同友会とでどのように積み重ねていくかを考える手掛かりとなった。
さらに、中同協幹事会でのグループ討論では、各地の正副代表理事・専務理事がチェックシートに記されたそれぞれの場面でどんなことを意識しながら各地同友会の運動を行っているかを学ぶ機会となった。
中同協総会及び第1回幹事会においてたくさんの学びを持ち帰ることができ、これらを栃木同友会及び自社でどのように実践していくかが問われていると感じた。
[文]代表理事(株)ウィステリアコンパス
斎藤秀樹