『 News Topic 』カテゴリーの投稿一覧

No.171_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部7月例会~

自社を学び、
地域とのつながりを考ていったことから学んだこと

7月24日鹿沼・日光支部例会に、株式会社エスティビー代表取締役そして群馬同友会の副代表理事を務める杉﨑由里氏をお迎えし「人と地域と社会連携~同友会の学びをどう生かす?~」と題し講演いただきました。

杉﨑氏が同友会に入会して16年。当初は「私にも意見を述べられる場所がある!嬉しい!」と思いに共感を求めていた筈が時には先輩経営者から苦言を呈されながらも、「共育委員会」「経営指針作成」「青年部」「共同求人」と、同友会での学びと実践とフル活用し、間に2013年に事業承継され自社の在り方への気づきを徹底し継続して構築し成長し続けています

株式会社エスティビーは、「産廃物運搬・産廃リサイクル提案・塗装プラント清掃」という業種ながら「従業員の平均年齢33歳・女性比率高め」という事が人材育成の素晴らしい成果の1つと言えると思います。入会以前は、ドライバーさん達とのコミュニケーションも取れず話をしても無駄と距離があり、杉﨑氏は「ぐちゃぐちゃエピソード」として過去には辛い経験もありました。

杉﨑氏は「経営とは永続条件の構築」と学んだけれど、毎年1歳ずつ年をとるのだから採用計画はどう企てればいいかと動き出します。「群馬共同求人」が目指す「豊かな地域社会」の実践として、「社会連携協議会構想」を掲げ、学校・仕事・地域社会をつなぐ為に積極的に「社会連携シンポジウム」を開催し、地域にも自社にも学びの空気感を創り出します。本当に素晴らしい取り組みに心打たれました。継続は力なりです。

そして「現場のことは何とかするからボスはちゃんと経営できるように勉強してきて」と更に背中をおされ更に前に進みます。

杉﨑氏は学びを自社にやって確かめる実践として、「人材育成(組織力・人材開発力・機動力)」「チームの定性目標」「評価制度キャリアステップ」や、カッツ理論・カオス理論を取り入れました。成果として「無災害記録」を表彰され続けています。

そして、社員の意欲が深まり「会議・研修の制度化」の実現がなされました。更に、社員より自社独自の取り組みをしたいと企画し、「単なる就労体験ではなく、働くとは何ぞや?」を学びに来る学生のインターンシップをされてます。インターンシップにより、社員の学びの次元の高まりを感じ、杉﨑氏も「キャリア教育コーディネーター」の資格を取得し更なる高みを目指されています。

経営理念は「絶やさぬために」。最後に「近者説遠者来」と「永続的に発展する為に皆さんは何をしますか?」と優しく語られ、大変学び多き例会となりました。

杉﨑由里氏 講演時の写真

[文]鹿沼・日光支部幹事 大倉ホンダ販売株式会社
取締役 鷹羽知子

No.171_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 04 栃木のNEWS
~インターンシップマッチングイベント~

宇都宮大の学生ベンチャー「コラベルト」が主催するインターンシップマッチングイベントが、7月21日(土)に校内の石井会館にて開催され、会員7社、会外1社の計8社が参加した。

本イベントは、宇都宮大学生から同友会に対して「地元で就職を考えている学生に向けてミスマッチのない就職を地元で実現できる環境をつくりたい」とインターンシップ等の説明会を学内で開催したいとアプローチがあり実現した。

栃木同友会では、経営労働委員会が中心となって、インターンシップや採用について学生と企業双方が理解を深める活動として懇談会を2回開催するなど準備を進めてきた。(商い話No.168No.170参照)

学生のアンケート結果では「一社一社ていねいに話を聞くことができた」「近場にどのような企業があるかを知る良い機会になった」という声があり、「ミスマッチのない就職を地元で実現できる環境をつくる」という目的の一部は果たせたのではないかと思う。参加企業各社にはそれぞれ複数名の学生とのマッチングができており、今後具体的な内容・日程調整の上、インターンシップが実施される予定である。

私自身、学生時代に様々なインターンシップに参加し、中小企業経営者の方々と接点を取る活動をしていた。そこで感じたことは「世の中にはこんなにも一生懸命に、そして楽しんで仕事をしている経営者の方が多い」ことを知った。

自分にどんな仕事が向いていて何が出来るか分からないが、決して目立たないけれども魅力あふれる中小企業、特に社長の顔が見える会社に飛び込んでみようと思ったことを今回のイベントを通じて思い出した。

宇都宮大学生が実施した校内アンケートでは、地元で就職したいと考える学生が約50%いるとの結果が出ている。ただし、これには「魅力ある企業があれば」という条件がつくのではないかと思う。

インターンシップ=採用ありきという考えが一般的ではあるが、学生との関わりを持つことで、自社の社会に対する役割を見つめ直したり、そもそも学生に自社の魅力を語れない現実を突きつけられたり…我々にとって学び成長の機会である。ぜひ、学生との関わりの中で、「魅力ある企業」になるべく自社を共に磨いていきたい。

今後もコラベルトと連携して、インターンシップ等の活動を続けていきたいと考えている。10月を目途にマッチングイベントおよびインターンシップ実施の振り返りと今後の展開を検討する懇談会を実施予定である。ぜひ共に活動しましょう。

インターンシップマッチングイベント開催の様子

[文]経営労働委員長 サンプラスチック株式会社
代表取締役 大江正孝

No.170_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 01 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部6月例会~

花で皆を幸せにしたい想いで「ありがとうの伝導業」へ

大矢みな氏 写真

大矢みな氏

株式会社花茂 代表取締役であり、現在千葉同友会理事・経営指針委員長を務める大矢さんのお話を伺いました。経営指針委員長ということもあり経営指針に基づいた経営の重要性を話されました。

経営指針に基づくことで、「①経営者の言葉や態度の一貫性が生まれる。」「②日々の行動が変わり結果にフォーカスできる。」「③自社固有の役割や選ばれる理由が明確になる。」大矢さんからは強い目的意識と、自身の役割や使命感を経営指針から感じました。

株式会社花茂は1946年創業。今年78周年を迎える老舗の花屋さんです。現在従業員約20名、売上高約3億円、フラワーギフト小売・卸売のみならず庭のメンテナンスやフラワースクールも展開されています。

戦後間もないころ、おばあちゃんが創業した小さなお花屋さんは地域のコミュニティとしての固有の役割があったそうです。バブル期には今の3倍以上の売上高と100人近くの従業員、会社経営は花の総合商社として拡大していき「金儲け」が主になっていったと語ります。時代の流れで衰退期を迎えたころに、大矢さん自身が代表取締役に就任し変革が始まります。

家族や従業員との大きな軋轢を生みながらも、売上重視から利益重視へと、人を大切にしない経営から大切にする経営へと大きく経営改革をされたそうです。

大矢さん個人の中でも相当な孤独や恐怖との闘いがあり、そんな環境の中でも他責をやめたり、自己効力感を高める行動、脳科学や心理学を学んだりと努力されたとのこと。今、花茂は「ありがとうの伝導業」という固有の役割と「地域に無くてはならない花屋さん」としての存在価値を示し続け、大矢さんご自身も強い使命感をもって会社経営を続けてらっしゃると素敵な笑顔から感じることが出来ました。

グループ討論では「①あなたの人生理念は?」「②どんなことで無くてはならない会社になりますか。」というテーマで話し合いました。皆さん「人のため」というワードや前向きな人生理念を語られ、会社理念に色濃く反映されていました。

当たり前ではありますが経営者自身の価値観変容がその後の無くてはならない価値の創造へと繋がると強く感じる例会となりました。

[文]仲田知史
(株)TNプランテーション 代表取締役

No.170_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部6月例会~

営業ってどうやってますか?

6月19日、小山城南市民交流センター「ゆめまち」で県南支部例会が開催された。

今期、県南支部は「参加者の悩みをみんなで解決していこう」の発想のもとに企画されている。今回のテーマは「営業ってどうやってますか?」の一言から始まった。発表は営業のプロ福田忠史氏。他の支部からの参加者も含めて17名と、関心の高さが伺えた。

営業とは何ですか? の質問から始まり、参加者からは「商品やサービスを売ること」等の回答が上がった。営業とは、「お客様の問題解決をすること」と福田氏は言う。営業は個人のセンスや感覚ではなく、科学的な手法に基づいている。営業の基本は学ぶことができるし、実践して磨き上げることもできる。営業にも「守・破・離」があり、まずは基本が大切である。

人は買うことは好きだが、買わされることは嫌いだ。人がものを買う時は必ず心が動く。心理学の理論を活用すると、「不満→欲求→決心→購入」という過程を理解することができる。営業には、聴く力、訊ねる力、伝える力、察する力という4つの重要な要素が必要だ。

これらはスキルであり、コミュニケーション能力を鍛えることで向上させることができる。営業においては何を聴くかが重要であり、お客様の話、思い、考えに耳を傾けることが必要である。聴く際には常にYESで受けることが大切で、NOという反応はお客様の心を閉じる原因になるから注意が必要だ。質問は、二者択一話法を使い、必ず答えが返ってくる問いをする。察する力は場を読む力。お客様の求めているものを理解することが重要だ。

今回は各人に予め配られたスケッチブックに、福田氏からテンポよく出される質問の回答を記入し、参加者全員に見えるよう頭上に掲げて、指名された人は短く補足説明をした。福田氏の巧みな話術と場をつくる力により、大いに盛り上がった。次回の県南の例会も目が離せない。

県南支部6月例会開催の様子

[文]中村あさみ
(株)ボーダーレス 代表取締役

No.170_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~第2回宇都宮大学生との懇談会~

「地域に若者を残し、地域で若者を育てる」
を学生と共に考えた

6月25日に宇都宮市東コミュニティセンターにて宇都宮大学生との合同例会が開催された。

学生側の「地元で就職を考えている学生が多いが、地元企業の魅力を知る機会がない」「学生がミスマッチの無い就職を地元で実現できる環境を作る」という願いと、「どうしたら中小企業の魅力を学生に知って頂けるか」という同友会の願いが一つになり、7月21日に宇都宮大学内でインターンシップマッチング会が開催される。今日はそこに向けて双方の理解を深めていく例会となった。

例会では、コラベルト 小倉大河氏・鈴木惟吹氏(宇都宮大学地域デザイン学部3年生)からの学生アンケート調査や体験報告、宇都宮大学生 柳田涼氏・増田壮真氏・鎌倉理帆氏によるインターンシップ体験報告、インターンシップの運営・考え方を中小企業家同友会全国協議会事務局 横山朋美氏より、また、インターシップの事例説明を(株)サンプラスチック・大江正孝氏(経営労働委員長)より説明を頂いた。

コラベルト 鈴木氏から7月21日参加予定企業への事前取材の際の「『地域に貢献している』という誇りを社長が持っていると実感、大企業のCSRとは違いすがすがしく感じました。」という感想を述べられた。

グループ討論では、「インターンシップを受けたいのはなぜですか? 受けてもらいたいのはなぜですか?」をテーマで行われ、私が属した第2グループでは、会員側からは、地域にある中小企業で働くワクワク感を感じてもらいたい、インターンシップを受け入れることで起こる自社の社員の変化を期待したいという意見があり、学生からは資料を見ても気づけない、「働く」ということを知りたい、社会に対して価値をどうやって生み出せるようになるかを知りたい、といった意見があった。

私自身、今回の同友会の一連の取り組みがきっかけとなり、今期初めてインターンシップに挑戦する。「地域に若者を残す、地域で若者を育てる」中小企業に向かう貴重な学びを得ることができるため、今後もより多くの方に参加して頂きたい。

宇都宮大学生との合同例会開催の様子

[文]斎藤秀樹
(株)ウィステリアコンパス 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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