Posted on 2018年8月3日(金) 10:00
News Topic 02 栃木の話題
~5月県南支部例会~
2代目のためのやさしい相続
〜会社の相続・いえの相続〜
2018年5月18日 於:小山市ゆめまち
報告者: 小野塚久枝氏
(一般社団法人グリーンシャワー総研代表理事)
5月18日(金) 小山市ゆめまちにて小野塚久枝氏を講師にお招きし「2代めのためのやさしい相続 ~会社の相続・いえの相続~ 」をテーマに県南支部例会が開催された。
戦後のマッカーサー主導による相続法立法の成り立ちなど研究者ならではの奥行きある報告に議論も大いに盛り上がった。
現代日本の相続は「文化的に根付いた世襲的価値観と欧米的相続法とのギャップ」「家族がバラバラになり元々あった縦のつながりが希薄化する」等の要因に加え、「お金の問題だけでなく非常に感情的な側面を含む」ことでとても揉めやすい。
最良の手は「もめない遺産分割&遺言書」そして「時間を味方にし、早めに専門家に相談する」の2つとのこと。相続法は税法とは法体系の異なる民法のため、専門の税理士でない対応が難しい事もわかった。会社を永続させる為にも計画的な相続は経営者の義務だと感じた。

小野塚久枝氏
[文]タカマチ産業(株)
山嵜俊也
Posted on 2018年8月3日(金) 09:00
News Topic 03 栃木の話題
~鹿沼日光支部準備会~
鹿沼日光支部準備会の現状報告
2018年1月30日に鹿沼・日光支部準備会設立を宣言してから、6月末までに例会を6回、研究会を3回開催して、参加人数は延べ120人を超えている。
当準備会の特色として、経営に関する特定のテーマを深める「研究会」を開催しており、第1回目の研究会は他団体『DANNAVISION』との共催を、第2回目は「支部ビジョン」の検討を、第3回目は「外部環境分析」の実例発表を行っている。また、例会のテーマは「労使見解」や「経営理念」「経営ビジョン」といった「経営指針」に絡む内容を軸に設定している。
開催場所は、例会については鹿沼商工会議所を基本とし、研究会はNPO法人CCVの新事務所(鹿沼市鳥井跡町)を基本としているが、徐々に旧今市地区・旧日光地区へも活動を広め、今年の10月度例会は、今市での開催を計画している。
声掛けするオブザーバーの人数も徐々に増え、今後の会員拡大の兆しも見えつつある。例会に参加頂いたオブザーバーには、グループ討議の中で自社の悩みの解決に繋がる材料を持ち帰って頂いたり、後日企業訪問をして経営の悩みに応え得る会員を紹介したりすることで、オブザーバーに役立つ会であることをご理解いただき、ご入会頂くようにしている。大切にしたいのは『共感』と『本気の付き合い』である。
例会は、第1回から継続して15人以上の方々にご参加頂いているが、正直言えば、第1回目が開催されるまでは果たして10人以上集まるのか、また、グループ長をこなせる方が集まるかも不安だった。しかし、鹿沼・日光地区の方々だけでなく、栃木県全域から、更には群馬県太田支部からも大勢応援に来て頂き、報告者やグループ長を引き受けて頂き、正に、皆様から新支部を育てて頂いているという一体感がある。
新支部設立に向けて皆様から頂いた御恩は、将来他の新支部設立の際に積極的な応援をすることで、『恩送り』させて頂きたい。
[文](有)ウィステリアエステート
斎藤秀樹
Posted on 2018年6月1日(金) 12:00
発行日:2018年 5月25日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。
Posted on 2018年6月1日(金) 11:00
News Topic 01 栃木の話題
~第33回定時総会~
議長に高井康宏氏、議事録署名人に福田雅樹氏が選出され開会。
代表理事八木仁氏が第一号議案2017年度活動結果、決算を報告。
続いて第二号議案で2018年度役員が選出され、続いての第一回理事会で選出された山中重雄代表理事が第三号議案2018年度活動方針、予算を提案。
全て、提出された議案通り可決されました。

総会議案報告 八木氏

山中新代表理事挨拶
基調講演 「中小企業の事業承継」~引き継いだものは経営哲学~
報告者:(株)フカサワ 代表取締役会長 深澤雄一氏・代表取締役社長 深澤友志氏

深澤雄一氏
雄一会長による、家系図を示しながら明治11年の醤油製造にまで遡っての深澤家先祖代々の事業とその盛衰から始まりました。世の中の歴史と家の歴史を対比し大きな流れの中にある自分という存在と役割を意識し、次へ受け渡すことの大切さを語られました。経営者個人の「家」と密接な関係にある中小企業の事業承継では、これを守り継承するという伝統的価値観が出発点だと感じました。
雄一氏が先代俊雄氏から引き継ぎ、さらに友志氏に引き継ぎ、(株)フカサワの永続的成長を支える根幹になるものは、単なる形ある財産ではなく企業の究極の目的は社員の幸せにあるという「経営哲学」そのものであるといいます。そして、その哲学は「企業経営を通じ人格の練磨と創造性の向上に努めお客様の繁栄に奉仕して社会に貢献し名実ともに全社員の幸福と業界効率No.1になる」という共栄の商道の企業理念に明文化されています。
歴史好きの雄一氏らしく、自身を徳川2代将軍秀忠になぞらえ、次世代へ連綿と続く仕組み作りを重視し、「社長の仕事の半分は後継者作り」と、息子さんの入社と同時に後継者を支える幹部社員の世代交代を進め、組織全体の世代交代を進めた結果が功を奏しているそうです。
続いて登壇された、新世代の組織を率いる友志社長は、購買代理業と地域ドミナントというビジネスモデルのもと3年後には売上高115億円、粗利益16億円、一人当たり経常利益300万円、生産性20%向上という目標達成への着実な取り組みを報告されました。

深澤友志氏
文:小山研一
Posted on 2018年6月1日(金) 10:00
News Topic 02 栃木の話題
~障がい者雇用事例 企業見学会~
平成30年3月28日 開催(障がい者就労支援部会担当)
【見学企業:報告者】 ヘイコーパック株式会社
代表取締役 鈴木 健夫氏
「障がい者と共に働くことが企業の健全性を保ち存続の力を強くする」をテーマに、障がい者雇用事例企業見学会を開催実施した。
二つの工場、芳賀工場、市貝工場のそれぞれを見学し、職場内でいきいきと活躍する彼ら、彼女らを紹介された。生産・出荷ライン・セル作業その作業ぶりは、真剣そのもので、手際が良かった。
見学後、鈴木代表の障がい者雇用スタートから、現在に至るまでの経緯、またそこから学んだ多くの事が、時代の変化に対応する経営者としての心構えを改めて見直す事となった。
一文を掲載させて頂く。
「幸い小社には160名の社員のうち、38名の障がい者が共に働いている。約30名が知的障がい者で、半数以上は重度判定の人である。ほぼすべての職場において同様の比率で共に働いている。誰が欠けても、チーム全体が困る無二の戦力として。共に働くことで職場の改善も進む。皆が温かくなる。粘り強くなる。効果的か、合理的かより、正しいか、優(易)しいかで決定するようになる。会社が障がい者を支援しているのではない。彼らが会社を救ってくれている。」【生論】鈴木健夫氏より
[文]福田雅樹
(NPO法人チャレンジド・コミュニティ)