No.187_コラム

コラム

AIとの付き合い方を学ぷ本

ここ1年ほど、AI関係のセミナーを何度か受講している。

iPhone のことを思い出したから。2007年に発売されてもうすぐ20年。あの頃といまとの変わりようを考えてみてほしい。携帯電話からスマートフォンが当たり前になってしまった。60歳近いとはいえ、このあとも働くことを考えると、いまついていかなければ社会から振り落とされる。そうならないために出来るだけAIに触れるように心がけている。

昨年秋には某大学のDX講座を受講して、AIを利用したドローン制御の話を聞いた。“こんなに自動化できるようになってきたのが”と驚かされた。

今では、動画・画像・チラシの作成などが当たり前になってきて、わたしたちの仕事も変わってきている。挨拶文などはすでに頼り切っている。記事などを書かせれば、読みやすい文章を書いてくる。ロボットと組み合わせた仕組みも出来上がってきており、物流倉庫などで使われ始めている。ピッキングを人間がやる必要がなくなっている。定型的な単純な業務から人間はどんどん解放されるだろう。

今はまだ、複雑で質の高い問いに関しては、AIがうまくさばけていない。が、簡単なことは上手にこなす。うまく利用すれば業務の効率化は進む。

また、ChatGPT Searchが出てきて「いま」の情報をネット検索するようになった。たくさんの結果から目的のものを見つけるより、フィルタリングされた結果をもらうほうが、はるかに楽だ。曖昧な記憶のまま“こんな惑じ”と聞いてみてほしい。自分では検索しきれないようなものでも、ある程度欲しいものを探し出してくれる。木を撮影して種類や剪定方法をきけば、くわしく教えてくれる。

言葉づかいも、わたしたちの個性を学習し、あわせた言い方をしてくれる。表やグラフなどの資料も人間がやるよりも数十倍早く作れる。

かなりAIを使えるようになったが、ちょっと手の混んだことをさせると壁にぶつかる。当たり前だが命令や質問を正確に伝える力がないと、望む結果が得られないのだ。自分の日本語がちゃんとしていないから、出してくる答えがこちらの意図通りではなくなる。まるで新入社員に仕事を頼んでいるときのようだ。

この問題に対応するには、AIに対して伝える力、書く力がないといけない。ここ最近、そう思うようになってきた。

業務にAIを使いたい、でも上手に使いこなせない。そんな経営者のための国語カアップの参考文献をご紹介したい。即効性はないが、続けることで確実に能力が上がる方法だ

「三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾」近藤康太郎著。

文章の書き方の本だ。ここには学校でならった作文の碁礎がたくさん示されている。学び直しにはいい。

わたしは、国語が得意ではなく、子供のころから作文などからは逃げ回っていた。数十年経って、いよいよ捕まってしまった。今、子供の頃のつけを払っている。時代は楽をさせてくれない。

[文責]石綱知進
株式会社共立 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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