No.185_News Topic:栃木のNEWS

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県南支部9月例会

「拡大から承継へ」
一福田会員の問いかけから生まれた次の10年ビジョン

去る9月17日(水)、会場「あいとびあ」にて、参加者11名で県南支部例会が開催されました。

好評につき回を重ねている「営業ってどうしてます?」シリーズの第3弾となる例会です。

その例会において「5年後、どのように顧客を拡大したいですか?」と問われました。参加者の多くは拡大や現状維持など外部環境に基づく答えを語る中で、私が気づいたのは「内部環境」への視点でした。

弊社はベトナム・インドネシア・タイを中心とした人材紹介および派遣業、日本語学校の運営を手掛ける外国人材専門サービス業を行っています。

私自身も独立創業して来年で丸20年になろうとしています。これまでにはリーマンショック、東日本大震災、そしてコロナショックといった大きな危機もありましたが、何とか乗り越えて経営を維持してきました。

コロナ禍を経て5年が過ぎた今では、おかげさまで顧客は拡大しました。今後は自然消滅分を補う20%の拡大を見込みつつ、重点は人材育成と組織づくりに置いています。トップセールスが獲得した顧客を新しい人材に引き継ぎ、社長がいなくても自走できる体制を整える。これが私の描く5年後の姿です。

過去に中途採用を試みても失敗したのは、人材ではなく私自身の「現場への執着」が原因でした。そこで自問しました―どうすれば執着を手放せるのか。答えは「自分が不在になる状況を想定する」こと。もし2か月入院するなら、その間に会社が動く仕組みをつくる必要があります。この発想が覚悟を促しました。

さらに思索は10年先へ。2020年時点でのビジョンは「拡大」でしたが、50歳・経営20年の節目を迎えた今、必要なのは「承継」。次の10年は、社員に安心を残し、子どもに選択肢を残す10年だと悟りました。孔子の「五十にして天命を知る」と重なり、「仕事をつくり、人材が輝く場をつくり、未来を変える」というこれまでの経営理念も次のように、より具体化することができました。

・アジアの若者に「日本への希望の道」となる仕事をつくる。
・栃木県に住む人々が輝く「国際化と教育」の拠点をつくる。
・そしてアジアと栃木県の距離をなくし、明るい未来へと変える。

例会進行役の福田会員が説いた「営業とは相手の潜在的ニーズを掘り起こすこと」。今回の問いかけを通じ、自分自身の潜在的ニーズを発見できたことが最大の成果でした。

拡大から承継ヘ―これが次の10年の覚悟です。そんなことを考えるきっかけとなった9月県南支部例会でした。

[文責]行廣 智明]]
(株)行廣国際アカデミー 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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