No.185_News Topic:栃木のNEWS

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県央支部9月例会

「社員と一緒にまなぶ」をまなぶ

●合同入社式の参加企業が登壇

9月16日(火)、宇都宮市東市民活動センターを会場に県央支部9月例会が開催された。いつもの例会は報告者1名のケースが多いが今回は3名。しかしながら当日は諸般の事情で、株式会社シンデン:専務取締役八木匠氏と、株式會社総研:代表取締役小岩圭一氏の2名の報告となった。

企画の発端となったのは「合同入社式」。それぞれの会社に新人社員(新卒・中途)として入社した方々が一堂に介し、新しい門出を会員企業同士で祝い、また、多くの仲間とスタートするよろこびを分かち合う、そんな思いを込めた栃木同友会の恒例行事の一つである。

報告者は合同入社式に参加した会員企業で、内容を大きく①「新入社員が会社に与えた影響や変化」②「合同入社式がもたらした効果やメリット」③「経営者として『人を育てる』ことへの考え方や覚悟」の3 つに分けて報告があった。

●若手人材の個性と真摯に向き合う

報告の口火を切ったのは(掬シンデン:八木氏(以下敬称略)。十代~二十代までの若手の新卒・中途採用者、計3名のケースを紹介した。合同入社式は、既存社員が新入社員に話を振るときの話題になるなど、社内コミュニケーションの向上にひと役買っているという。

一方、本人の事情により退職または休職中の新卒者が出るなど、若手人材を長期的に雇用することの難しさを惑じる面もあるとか。人は趣味や個性、経歴や歩みも十人十色で、採用はそれらについて一人ひとり、緻密かつていねいに向き合うことが大切と話す。

また、採用後の手続きには各種書類が必要になるが、ある新人社員とのやりとりをきっかけに公的機関の発行手数料を自社で負担することにし、あわせて就業規則を一部変更した。実態に沿ってスピーディーに対応策を講じるなど、柔軟かつ機動的な同社の一端を知った。

●これから働く新入社員にエール

続いて(株)総研:小岩氏(以下敬称略)から報告があった。令和元年に創業50周年を迎えた同社は「共に次の50年、地域で輝く100 年輝業へ」を10年ビジョンに掲げ、全社員一丸となって新たなスタートを切った。

同社は、環境・建築・土木・測量・補償.鑑定などの総合コンサルタントとして、幅広い分野のスペシャリストが在籍する、いわば“専門職業家集団”である。

有資格者の社員の中には、自身のスキルを活かし、独立開業したり、同業他社へ転職する人も少なからずいるという。そのため継続的な専門人材の採用・育成は企業活動の生命線ともいえ、かねてより特定分野に絞り込む形で採用活動を行ってきた。

合同入社式への参加は、これから働く新入社員にエールを送る意味でも、また、長期雇用を念頭に中長期的な視点での組織づくりにも欠かせないという。実際に合同入社式は、自社の組織運営にプラスの効果をもたらしているそうだ。

また、同友会での学びを組織づくりに活かしている点にも注目したい。周年記念行事でグループ討論会を行い、社内委員会では多様な学びの機会を提供するなど、小岩氏は自らの学びを会社そして社員に還元している。

お二人の報告の後、それぞれの事例をテーマに話し合うグループ討論へ。人材や採用をキーワードに、中小企業ならではの悩みを本音で語り合い、学び合う、熱のこもった例会となった。

[文責]鈴木 正則]
アデラ・コンテンポラリー

栃木県中小企業家同友会

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