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No.128_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 02 栃木のNEWS
~県南支部12月例会 12月7日(月)ZOOM開催~

“経営フォーラム振り返り”と“未来を見通すには”

今回の県南支部例会では3回にわたって行われた経営フォーラムの感想と討論、会員各企業の現状報告と展望等が話し合われた。

経営フォーラムについては3回開催という長丁場とそれぞれの内容が全く違う構成なので支部例会においても色々な視点での討論が出来たと思う。

自分として3回のフォーラムを通じて一番印象に残ったのは初回林事務局長の「変化に目を閉ざす事がもっとも危険」という印刷業界の事例である。抗う意思、順応する意思、これらの意思を持って動いたところは残り、何もしないで静観していたグループが消えていったという。

これは今のコロナについて手立てが打てないと何もしないで座している現状を大いに反省させられる仕儀となった。

また支部例会において会員各企業の報告もコロナ対応で模索しながらも利益を出す企業もあり「周りが不況なのでうちも不況」は通用しないと反省しきりだった。ここにフォーラム2回目の小沼氏の世界状況分析の話で世界が同時に不況の訳ではなく国内においても変化の兆しがある事、ウィズからアフターを見込んだ予想は大いに参考になった。

そして方法論として3回目の玄地氏の自社と社員さんたちを巻き込んだ報告が来る、フォーラムの〔現状>未来>方法〕という流れは実に的を射た流れと思った。

言うまでもないが今は本当に大きな変化点であると思う、先の予測を行いどういう動きを取るか、その再認識が必要であることを突き付けられた。

[文責]三ツ村義康
(株)三ツ村製作所

No.128_News Topic:栃木のNEWS

News Topic 03 栃木のNEWS
~鹿沼・日光支部例会 12月15日(火)ハイブリッド開催~

南摩で“食育と地域づくり”
~畑を通して「食べる」を考える。里山百手プロジェクト~

鹿沼・日光支部例会

出身地の鹿沼市南摩で『一本杉農園』を営む福田大樹氏。彼の事業の中心は農薬、化学肥料を使わない農業。5反の畑を活用し小麦を育て、野菜を育てている。収穫された麦、小豆、ジャガイモ、野菜でパンをつくり販売し、さらに加工、調理しカフェ「蒔時」、おでん居酒屋「湯気」では6次化(一次産業+2.3次産業)して提供している。

コロナ禍の今年、彼の営みは中学生への「畑を通して考える授業」の中で伝えられた。里山百手プロジェクトである。時代が百手先まで進んでも通用するような、根源的な知恵や哲学を学んでほしいという彼の思いで始められ、これまで12回の授業(里山百手プロジェクトnote‥ブログに詳しい)が行われた。生徒たちが野菜を育て、とれたものを加工して販売する。畑に出て作業をし、教室に戻り考える、作業と思考の連続だ。農作物に無駄はない、稲わらは牛が食べ、そのフンは畑の土に戻る。大きくならなかった玉ねぎは刻んでドレッシングになる。

カフェを生徒たちが企画し営業する。地域の皆さんに感謝を伝えるカフェとはどんなカフェか?グループに分かれてテーマカフェをつくり、店名からサービスの仕方を生徒たちが検討し実践する。体験を積んでいく課外授業だが、その間に生徒たちは様々なものを獲得していく。自分たちで作ったものを地域の方々に提供する中で、働くことがこれほどに人を育て得るのかということに驚ろかされる。もともと労働の中で人は育ってきた“はたらく”ことの中で人が育つという営みが、鹿沼市の南摩で展開されている。修学旅行も運動会もなかった中三の彼らにとって、この体験は何ものにも代えがたい経験だ。座長を務めた(株)コメノイの浅野社長は「生きていくことの大切さが彼の価値観の本質では無いかと感じられた。同じ南摩地区に関わる者として共に活動できればと切に思わされた講演だった。」と語った。

※是非〔里山百手プロジェクト|note〕を検索してみてください。

[文責]事務局

No.128_訃報

訃報
栃木同友会代表理事(1992 ~ 1993年)日野川勇一氏

故 日野川勇一氏

故 日野川勇一氏

1992 ~ 1993年に栃木同友会代表理事を務められた日野川勇一氏(株式会社栃木合同計理センター)が昨年6月12日ご逝去されました。コロナ禍の折、通夜密葬の儀は近親者のみにて執り行われたとのことでした。故日野川氏は栃木同友会の創立メンバーでした。栃木同友会の設立にかかわり、生前交友があった中同協国吉昌晴顧問から「日野川さんは税理士ですから、人前に派手に出てくるタイプの方ではなかったのですが、その分裏方として栃木同友会を守り、育ててきた方です。生前のご活躍に感謝致します。」との言葉をいただいております。改めまして日野川元代表理事のご冥福をお祈りいたします。

No.128_特集コラム

特集コラム

コロナが見せてくれたもの

思いもかけないものが思いもかけないものを見せてくれることがある。
昨年のコロナ禍は色々隠れていたものを加速させた。

1つには、経営者には自分たちのビジネスの強い点と弱い点をマザマザと見せつけられた。弱点を持っているビジネスは問題を大きくクローズアップされ、強みが内包されたビジネスはさらに強みが明らかになっていく、そんな1年。これから収束まではまだまだこの路線は続く。

社会構造の弱点も明らかにされた。少子化は加速し、病院が根本的に足りないことも露呈した。生活の変化が、精神に変調を起こす人があらわれ、逆に束縛から開放されていきいきとする人たちも出てきた。繋がりのあり方が人に影響することが目に見えるようになってきた。

リアルで会えないからやらないという選択をするもの、なんとか繋がりを持とうそして模索するもの。電話を使ったり、メールを使ったり、LINEを使ったり、FAXを使ったり。みんながアレヤコレヤと工夫をして対処していった。そんな中で昨年大きくクローズアップされたのがインターネット会議システムのZOOMというツールだ。

栃木同友会では2020年4月から段階的に、ZOOMを取り入れていた。主に経営労働委員会からはじまり、各支部でも行われるようになる。実際にビジネスの現場で取り入れた会員企業も現れた。営業ツールとして使うものもあれば、遠隔地との通信手段として使うもの、感染症対策として使うもの、使い方はそれぞれだ。

実際に使っている事例を会員企業から教えてもらうことがあった。営業系や福祉系での利用の例。特に福祉系ではZOOMを導入することで、対面で何かをすることがすごくプレッシャーだった施設の利用者が、より頻繁に施設の作業に参加するようになって来たという。そのことは6月ごろに教えてもらっていたのだが、その時点では、そういう事例があるんだなぁという感覚しかなかった。

ところが、先日インターネットラジオを聴いていたら、大学生の退学率が下がってきていて、例年よりも授業の成績が上がっているという。それは、いままでリアル対面では先生や同級生の前で発言できなかったり、目立つ子の影になって気にかけられていなかった子たちがZOOMを使うことで先生との1対1の関係性から“無視されていない”と感じるようになり、大学を退学しなくなり、学習意欲も高まっているということであった。

ここで、少し大きな視点で見ると、福祉施設の話と大学で起きていることがつながってくる。人は関係性があれば健やかに育つのではないか?ということだ。これは、どんな場合でも言えるのではないだろうか。家庭でも、仕事でも。
太田堯先生の生き物の特徴「ちがう」「かかわる」「かわる」がここでも顔を出す。
今までのやり方ができなくなり、新しいやり方が現れると、目立つプレイヤーがかわる。今まで目立っていた人とは「ちがう」人たちの登場だ。それが、先生や職員との「かかわり」の中で、自信をつける。そんななかから、それぞれが「かわり」はじめる。これは、経営者自身にも言えることだし、社員にとっても同じことだ。

先日の中同協主催、吉田敬一先生ZOOM講演では面白いことが起きていた。オンラインの講演なので、もちろん聴衆は画面の向こう。吉田先生からみたら無味乾燥な講演になるはずだった。最初は普通に資料をみながら聴いている。先生の話が進んでいくと、みんなの視線が上がってくる。画面の吉田先生を凝視する視線に変わる。画面の向こうの聴衆が話にひきつけられて熱を帯びるのがわかる。みんな
が変わっていく。

また、県央支部の例会ではZOOMを使った近況報告例会をおこなった。12名が参加。リアルで会えない状況の中、やはりお互いに話したいことがたくさん出てくる。数ヶ月押さえつけられていた思いが、話したいこと、聞きたいこととして溢れ出てくる。お互いに言葉をかけ合い交流がすすむ。楽しい時間だ。あっという間の2時間。みんなの気持ちが溢れ出ていた。

面白いものは面白いのだ。1年、実際に動いたことで、リアルかZOOMか、ではなく、どう関係を作っていくのかが大切だということがわかってきた。
リアルで会うこと、ZOOMで話すこと、それぞれに一長一短がある。特徴を掴み、うまく活用して行くことで私達は、まだまだやれることがある。

2021年度の総会はこの状況下、今までのように開催することは難しい。そんな中、ZOOMだけを使ったものになるか、ZOOM+対面のハイブリットになるかは今後の状況次第になる。
総会講演会ではパネルディスカッション形式をとり、昨年を振り返り今年を展望したい。その上で、グループ討論で参加したみんなの思いの丈をはなしてもらおう。
許されるなら本当は対面で行いたい。だめならば、この1年間で培ってきたZOOMのノウハウを盛り込んだものに挑戦してやろう。
皆さん、2020年度の栃木同友会の総決算をみてほしい。

[文責]専務理事
石綱知進

No.127_目次

発行日:2020年 12月31日
発行者:栃木県中小企業家同友会
〒321-0968 栃木県宇都宮市中今泉2-3-13
TEL 028-612-3826 FAX 028-612-3827
E-mail:t-doyu@ninus.ocn.ne.jp
URL:http://www.tochigi.doyu.jp/
企画編集:広報委員会 印刷:有限会社 赤札堂印刷所
※左の画像をクリックするとPDF版がご覧いただけます。

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