No.190_コラム

コラム

Alと会話しながら自動会計システムを作ってみた話

はじめに正直に申し上げます。私はIT業界の入門資格であるITパスポート試験にも挫折したほどのIT初心者です。本コラムは、そんな私がバイブコーディング(AIと会話しながらプログラムを作り上げる手法)に挑戦した体験記です。より良い方法やセキュリティ上の問題点もあるかもしれませんので、あくまでも参考記事としてお読みください。

今回挑戦したのは、数百枚あるレシートの現金出納帳の自動化です。

【必要だったもの]

使ったものは以下のとおりです。レシートのスキャンには「ScanSnap」、プログラミング言語は「Python」、それを動かす開発環境は「VSCode」、会計ソフトは以前購入していた「弥生会計」を使いました。レシートの内容を読み取って判断するAIには「Vertex AI」のAPIを利用しました。Googleのサービスで、企業データの取り扱いが非常に堅牢とされているため選択しました。

システム構築の相談役(壁打ち)にはGemini、実際のプログラム作成にはClaudeを活用しました。Claudeは一度に処理できる量に制限がありますが、プログラミングの精度はGeminiよりも高いと感じました。

【レシート自動転記の流れ】
ScanSnapでレシートをスキャンし、所定のフォルダに保存します。次にVSCodeからPythonプログラムを実行すると、Vertex AIがレシート画像を読み取り、日付・金額・店舗名・勘定科目を自動で判断します。結果はブラウザで確認できるレポートと、Excelで修正できるファイルとして出力されます。内容を確認・修正したうえで弥生会計に取り込む流れです。修正した内容は、AIの学習データとして蓄積されるため、使えば使うほど精度が上がっていく仕組みになっています。

【やってみて感じたこと】
以前なら専門業者に依頼すると何十万円もかかるようなシステムが、初心者でも作れてしまいました。マネーフォワードのような便利な会計サービスもありますので、資金に余裕のある方はそちらの方が手軽です。ただ、小さな業務効率化の成功体験を積むことで、「自社独自の大きな業務効率化やアプリ開発が必ずできる」と感じました。上記のシステムの構築は、文章にすると難しく感じるかもしれませんが、プログラミングの知識は皆無です。

iPhoneは、電話・iPod ·インターネットの組み合わせで世界を変えたと言われています。AIとプログラミング、そして自社に蓄積した知識や強みを掛け合わせることで、大きな可能性が生まれると感じます。

一方で、本格的に業務で導入をするためには、AIが作成したプログラムをそのまま稼働させることへの不安があります。セキュリティ面に詳しい方がいれば、ぜひご意見をいただきたいです。同じような挑戦をされている方とも、ぜひ情報交換できれば嬉しいです。

[文責]齋藤 丈威]
理事 サイトウ行政書士事務所代表

栃木県中小企業家同友会

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