No.178_News Topic:全国のNEWS

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~第55回中小企業問題全国研究集会 in 愛媛~

参加して得られた学び

2025年2月6日・7日に、愛媛にて第55回 中小企業問題全国研究集会 in 愛媛(以下、「全研in 愛媛」)が開催され、1173名が参加した。

実行委員長 渡部伸哉氏((有)三和興産 代表取締役)からは、「全研in 愛媛では、『労使見解』50年の歴史の中で学び実践してきた先輩方と歴史に思いをはせ、私たち一人ひとりが『生きるとはどういうことなのか』を見つめ直し、未来のために自分自身が変わるきっかけの場にしたい」「さまざまなことが目まぐるしく変化する時代だからこそ、次なる50年を創り上げていくため、多くの学びとつながりをつくっていきましょう」と挨拶された。

1日目は全部で14の分科会が開催され、私は第6分科会に参加し、「誰もが最後まで“ごきげんな”社会をつくる~高齢化先進県だからこそ生み出された、しまねの仕事づくり~」と題した野津積氏(モルツウェル(株)代表取締役/島根同友会代表理事)の報告を伺った。

野津氏は、島根県の人口が93万人から30年で63万人に減り、2040年にはわが国の労働市場において1100万人が供給不足となり、採用コストに耐えられない会社は生き残れない、と鋭く指摘。

その上で、野津氏の社長としての時間の60%を人材採用に費やし、年間1000人の学生に「何のために経営をしているか」を伝え、15年で35名の新卒採用を行っている。

さらに、介護施設向け調理済み食材の製造・販売を行う同社では、介護施設厨房のDX化と指導員の役割を果たす社員の共育により、引き籠りであった人材にスポットワーカーとしてはたらける環境を提供しているとのことであった。

2日目の特別講演では「地域と人をつなぎ、次世代に心の豊かさを残す ~ポテンシャルが潜む地方で挑み続ける経営者(元日本代表監督)~」と題し、岡田武史氏((株)今治.夢スポーツ 代表取締役)が講演をされた。

岡田氏はこれからの未来を「どこにもデータはない現実」と表現し、エラー&ランを繰り返し、試行錯誤でつみ上げて現実をつくること、ミスをおそれず相手をおそれず、楽しんでプレーする必要性を話された。

お二人のお話から、高齢化が進み若者が減っていくこれからの社会において、われわれ中小企業経営者が意識すべきことと持つべき経営姿勢とは何かを考える機会となった。

今回の学びを、自社と栃木同友会の今後を考える際に活かしていきたい。

第55回中小企業問題全国研究集会 in 愛媛 開催の様子

[文](株)ウィステリアコンパス 代表取締役
栃木同友会代表理事 斎藤秀樹

栃木県中小企業家同友会

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