「何が何でも生き残る」を胸に、激動の時代を乗り越える学びの基盤を築いた一年

「何が何でも生き残る」を胸に、
激動の時代を乗り越える学びの基盤を築いた一年

2025年は、我々中小企業家にとって、経営の前提そのものが揺らぐ激変の年となった。米国の相互関税政策の本格化、胚史

的な円安と物価高騰が進行し、加えて世界情勢が不安定化する中、中小企業にとって平和があって初めて経済活動が行えるという現実を痛惑した。また、地方の停滞が加速し、「全く先が読めない環境」での経営判断が常に求められた一年であった。

この一年を振り返ると、我々は「経営の畑を耕し、種まき、根をはる一年~ 1年で終わらない経営の畑づくり、3年は企業づくりを~」と定時総会で決議したテーマに基づき、質の高い学びを追求してきた。5月の定時総会では、京都大学名誉教授の岡田知弘氏から、激動する外部環境の客観的な情勢分析をいただき、さらに11月経営フォーラムでは、都留文科大学の古屋和久教授を招き、「わからない」と言える「居場所」、すなわち社員が自ら育つ学習する組織文化の作り方を深く考えた。

また、組織の基盤強化にも注力した。事務局では迅速な月次決算と数値の透明化が実現し、運営改善と支出抑制の努力により、財務体質は改善した。また、AIを駆使して業務範囲が広がり、例会運営のサポート等、会員活動のサポート範囲を広げることができた。我われ栃木同友会は、多くの課題に向き合った2024年度の「畑を耕す」段階を終え、2025年度は活動の「種をまき、根がはりはじめた」年であると総括できる。

その上で、昨今の外部環境の変化を踏まえ、我々栃木同友会は、活動の柱を明確にしたい。それは、「何が何でも生き残るJ「仲間と共に生き残る」「暮らしと共に生き残る」「時代を超えて生き残る」ための経営を深く探求し、会員がそのための学びと体験を得られる場となることである。

この不透明な時代を乗り越えるには、外部環境の把握と、自社の揺るぎない理念と社員の信頼関係こそが不可欠である。

来たる2026年、我々の学びの場はさらなる高みを目指す。5月の総会では、「絶対にあきらめない~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」と題し、竹本勝紀社長に登壇を依頼する。竹本社長からは、数字による現状把握、仮説と実行という徹底したPDCAサイクルに基づく、時代を超えて生き残るための実践的な経営姿勢を学ぶ。

激変の時代だからこそ、我われ中小企業家は同友会という場で、学びの場を深め合い、互いに育ちあうことが重要です。この学びと体験の場は、必ずや皆さまの企業づくりに役立つはずである。熱意をもって活動にご参加ください。

[文責]斎藤 秀樹
栃木県中小企業家同友会 代表理事/(株)ウィステリアコンパス

栃木県中小企業家同友会

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