No.186_コラム

コラム

学び方を学ぷための本

みなさん、「準備・実行・後始末(あとしまつ)」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、何かをやるときには、まず準備をして、そのあと実行して、最後に後片づけや振り返りをすることが大切だ、という意味です。

でも、実際には「準備」が苦手な人が多いようです。たとえば、同友会では「例会」で聞いた話を自分の会社に取り入れて実行することをおすすめしています。でも、ここでよくあるのが、「準備」という大事なステップを飛ばして、いきなり「実行」してしまうことです。

これは、「準備」の意味ややり方がよく考えられていないから起こることです。

今の時代、多くのことは前例(過去の事例)があったり、すでに誰かが経験していることをもとにしています。だから、過去の事例をよく調べて学べば、同じような失敗をしなくてすむはずです。「こうすると失敗する」という例はたくさんあるのです。

しっかり準備して学ぶことは、失敗を防ぐ一番の方法かもしれません。

では、「どうやって学べばいいのか?」が次のポイントです。

同友会では、経営体験報告は「変化球2回ひねり」の学び」と言われます。

これは、ただ話を聞いて終わるのではなく、
1.「経営者としての共通点」を引き出す。つまり、報告者の話から自分が学びやすい中身に変えて胸に落とし込む。
2 .報告者の話から何を学んだか、自社にどう取り入れるかなどをグループ討論で話し合う。その時、自分とは違う視点からとらえている方がいるので、なぜ、そういうとらえ方をしているのか。その方の立場に立った別の学びができる。
という‘‘学び方”の考え方です。

そして、この前提に「学び方を学ぶ」というあります。

そこで今回紹介したいのが、J・モーティマー・アドラーの『本を読む本(講談社学術文庫)』です。この本は、1940 年にアメリカで出版されたもので、「本をどうやって読むべきか」をわかりやすく教えてくれる名著です。

この本では、読書を以下の4 つのステップに分けています。
1. 初級読書(Basic Reading)
2. 点検読書(lnspectional Reading)
3. 分析読書(Analytical Reading)
4. シントピカル読書(同調的読書)

このうち、読書の「準備」にあたるのが「初級読書」「点検読書」、そして実際の応用にあたるのが「シントピカル読書」といえるでしょう。シントピカル読書は知りたい事柄についていくつもの本を横断的に読んで、詳しく読み解いていく方法です。はぜひ本を手に取ってみてください。

この本は、「教養書」や「仕事の本」を読むときにとても役立ちます。もちろん、小説やエッセイなど、楽しむための本には必ずしも当てはまりませんが、「仕事」や「学び」に活かす読書としてはとても有効です。

自分の仕事や学び方を考えるうえで、ヒントがある本だと思います。

「準備」を考えるのにとても参考になります。

以前にご紹介したジェームスw.ヤング「アイデアのつくり方」も合わせて読んでいただけるといいかと思います。両書とも原著は1940 年、アメリカにて出版されています。

[文責]石綱知進
株式会社共立 代表取締役

栃木県中小企業家同友会

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