No.188_News Topic:栃木のNEWS
Posted on 2026年1月29日(木) 15:01
News Topic 02 栃木のNEWS
戦略会議について
栃木同友会の戦略会議と、計画づくりの考え方
12月の第一週、今年も来年度の栃木同友会の運営方針を決める戦略会議を行いました。この会議の目的は、大きく分けて二つあります。一つは、同友会としてどのような考え方を大切にし、どの方向へ進んでいくのかを確認すること。もう一つは、各支部や委員会が一年間どのような活動を行うのかを整理し、全体として無理のない計画をつくることです。これは、なかなかに大変なことです。各人各様の意見を持っていますから、その意見をどうとりまとめるかが難しい。また、各自の意見を吸い上げることも、なかなか大変です。そこでこの会議で行っているのが、模造紙と付箋を使った意見統合です。一人ひとりが考えたことを付箋に書き出し、模造紙に貼りながら全体を整理していきます。
経営指針をつくる会でも行っているこのやり方は、考えが「見える形」になるのがいいところです。誰が何を考えているのかが分かり、話し合いが止まらずに前へ進みます。付箋を使うことで、後工程での意見集約もやりやすいのです。
世の中では「見える化が大事だ」とよく言われますが、実際には考えや判断まで見える形で進められている場は多くありません。付箋を使った方法では、意見を出しやすく、その場で中核となる問題(センターピン)を探し出したり、物事の決定を複数人で決めることができたりする、非常に実践的なやり方です。
昨年度の栃木同友会初の戦略会議は、一泊二日で実施しました。県内の多種多様な異業種交流会や勉強会の中で同友会がどういった立ち位置にいるのか、今後どのような状態を目指すべきか。そして、同友会が地域の中でどのような役割を果たせばいいのかを確認しました。合わせて、これから数年間、どの方向を目指して活動していくのかも話し合いました。
今年の戦略会議では、昨年度に決めた大きな方針はそのままに、この一年間の運営を振り返りながら、「これからどうしていきたいか」を重ね合わせて計画をつくりました。計画を立てていくと分かりますが、すべての計画が同じ重さを持っているわけではありません。中心となる計画があり、それを支える計画があります。栃木同友会で言えば、中心になるのは「総会」と「経営フォーラムJです。これらを成功させるために、支部例会や委員会活動があります。最初に中心を決めることで、全体の方向がそろい、活動の意味が分かりやすくなります。
この考え方は、実際にやってみて初めて理解できる部分が多くあります。昨年一年間、この方法で運営してきたことで、「計画の立て方が、組織の動き方そのものを決めるところがある」ということが、はっきりと分かるようになりました。
最終的には、複数の支部や委員会が同じ場所で同時に計画を立て、すり合わせを行いました。そのため、全体の流れが自然と整います。もちろん、そのためには事前の準備が欠かせません。その積み重ねがあるからこそ、短い時間でも中身の濃い話し合いができます。
こうして、同友会の考え方(経営指針) と、実際の活動、理事会の行動が同じ方向を向くようになりました。考えと行動がずれないことが、組織を無理なく動かすためにはとても大切です。会社で計画を立てるのが苦手だと感じている人には、特に役立つやり方だと思います。
私自身、細かくて長い計画を立てるのは得意ではありません。時間をかけて作っても、世の中が変わり、そのまま使えなくなることが多いからです。だからこそ、計画は軽く立て、状況に合わせて少しずつ修正していくようにしています。
この考え方を「エフェクチュエーション」といいます。先の見えにくい時代だからこそ、完璧な目標を最初に決めるのではなく、「今あるものを使いながら進み、考え続ける」ことが重要だと惑じています。
栃木同友会では、この二年間で「何をやるか」ではなく、「どうやって考え、どうやって決めるか」を変えてきました。その結果、無理のない、疲れにくい運営に形を変えてきています。
学ぶことは遠回りに見えますが、実は近道です。基本的なことを知っていれば、今やっていることの意味もわかりますし、どこをどう変えればどう変わるかもわかります。そして、行く末を見通すこともできるようになります。
栃木同友会の戦略会議では、こうした手法を使って大きな運営を進めています。
2026年度は、「経営の畑を耕し、種まき、根をはる1年~3年目の企業づくり、同友会づくり」(仮)を進めてまいります。
[文責]石綱 知進
専務理事


